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        2012-09-09       1693回目~ ♪Bridge Over Troubled Water




しばらく 座っていたいと思うのです。









DSC_9884kkk2.jpg
















さっきから とても騒がしい風が ざわざわと吹き続けていました。




風は川原の草をなぎ倒すほどに強く 音を立てて暴れながら すっ飛んでゆくように 海に向かって吹き続けていました。




でもその風は 暴力的と言うよりは あくまでも優しいイメージで 吹いていて・・・




空には沢山の赤とんぼが その風を楽しむように乱舞していて そんな風景が この地の暴れる風を 長閑で平和な日常の出来事のように感じさせてくれているのでした。 














私たちは出会ってからもう40分以上もここで座って話をしています。




時に笑い 時に黙り 思い出しながら話すようなスローな会話を続けて やがて列車が来るまでの時間を贅沢に過ごすのです。














出雲市からここまで こんなに遠いとは思わなかったなぁ~ と私が言えば  ぽつり一言 『島根は長いよ』 とおじぃさん。




夏色の海が とっても綺麗だったなぁ~ と私が言えば  ぽそり 『冬は辛いよ』 とおじぃさん。




決して大きな声で話すのではなく 風の吹く合い間・合い間に 『ぽつり』 『ぽそり』 と話してくれるのが このおじぃさんの特徴でした。














DSC_0016ggg2.jpg















上品な言葉使いと程良い方言を入り混ぜながら おじぃさんは 温かく そして ゆっくりと話しを続けてくれました。




『この海で遭難すれば みんな風で沖に流されます』 




『でも沖からは西風に流されて いつしか出雲に漂着しよるんです』 




要するに日本海で遭難すれば 日本列島は曲がってるから無事に生還できると言う おじぃさん。




ほんまですかぁ~ 島根は長いっすよ~ と私が言うと   『ははは そうじゃ さっきそう言うちょったの』 と笑う おじぃさん。














おじぃさんは この橋《惣郷川橋梁》 が完成する3年前 昭和4年にこの地でお生まれになりました。




3歳で見た記憶は曖昧だとのことですが ここの狭窄された狭い土地にクレーンが所狭しと立ち並び 大勢の人たちが働いていたと仰います。




このおじぃさんは お父様から聞いたという とんでもない逸話を話して下さいました。




この橋は 急いで建設されたために鉄筋が足らず 2箇所ほど そのままコンクリートを流して完成してしまった所があるとのこと・・・




えっ! と聞き返すと 『父が言うんじゃから 間違いないじゃろ』 と・・・




まぁ 今まで事故も無いし・・・ と私が言えば  『そう 大丈夫』 と一言 おじぃさん・・・。














本当にゆるりとした時間が流れていき 話は尽きることなく続きました。




小学生時代には80人もの同級生が居て 村には沢山の子供たちが遊んでいたと言う話・・・。




戦争の話と 戦後の話・・・。




半農半漁の生活の話 離れていく人の話 続ける人の話・・・。




写真を撮りに来る人の話 汽車が走っていた頃の話 客車が長かった頃の話 そして今の話・・・。













DSC_9922xxaaa.jpg













やがて自然に2人の会話が尽きはじめ いつしか風の音だけになった頃・・・




なんとも列車は あっけなく このコンクリート橋を渡りました。




一両ですね と一言私がつぶやけば  『あぁ 一両だ・・・』 と ぽつり一言 おじぃさん。



















旅は本当に予定を立てないで行くのが一番面白いんじゃないかなと思います。




私は 全くこんな遠いところまで行くと思わずに大阪を出発しています。




恥ずかしい話 この橋の存在は雑誌などで見て知っていましたが 大体どこにあるのか そして この橋の名前さえ知らずにここにたどり着いています。




この旅で出会った人たちのことは いつまでも鮮明に記憶に残ることでしょう。




こんな後味のいい旅が出来たからこそ また旅に出たいと思うのです。


































山陰本線 惣郷川橋梁 (全ての承諾を得て掲載)

















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